高校「掃除の時間を便利に!」
掃除の時間をちょっとよくするには?
今回のワークショップの主催者である「KAKKO E 合同会社」に、ワークショップ実施の背景や、実際にどのようなワークショップを開催されたのかを伺いました。
- 主催:KAKKO E 合同会社
- 参加者:岐阜県立各務野高等学校生徒5名、岐阜県立大垣商業高等学校生徒17名
- 開催場所:岐阜県立各務野高等学校、岐阜県立大垣商業高等学校
- 実施時間:7時間半
- 参加費用:なし
掃除の時間をちょっとよくするには?今回のようなワークショップを設計/実施した背景について教えてくださいこのワークショップのねらいは?用意した機材とワークショップの様子タイムスケジュールどんな作品が生まれましたか?「ゴミを捨てると音がなるゴミ箱」「効果音付き黒板消し」どんなことを工夫しましたか?参加した方々の感想などを教えてください取材協力関連リンク
今回のようなワークショップを設計/実施した背景について教えてください
「KAKKO E 合同会社は岐阜にあるデザイン会社です。『まずは、やってみなきゃわからない』をモットーに、デザインという手法を用いて、持続可能なビジネスモデルを一緒に考えていくことを目標としています。
ものづくり業界は人材不足です。弊社も常に技術者を必要としています。その一方で,生活に技術はどんどん組み込まれていきます。そして教育界ではプログラミング教育の必要性が叫ばれています。よくプログラミング教育というと,コードが書けるプログラマーを育てるイメージがありますが、弊社はプログラミングをどう使うのかを学ぶことが必要であると考えています。
現在のプログラミングの書き方を理解しても、将来役に立たないことは大いに考えられます。そのため弊社では、プログラミングを道具と捉え、目的に対して適切な道具を選び、使う力をつけることが重要だと考えています。
そこで、ものづくりで多用される『デザイン思考』の手法を使い、手段を目的化することなく、問題に対してアプローチの仕方を考えることができる今回のワークショップを設計しました。
弊社はこのワークショップを通して、ものづくり業界へ興味を持つ若者を増やし、将来より良いものを一緒に生み出してくれる人材を育成することを目指しています。」
このワークショップのねらいは?
- ものづくりの考え方を体験するワークショップ
- ものづくりに使われる手法を使いながら、それぞれの得意分野を活かしチームでひとつアイデアをプレゼンテーションする体験
- 実践的なチームワーク力やプレゼンテーション力を身につけることができること
- ものづくり業界へ興味を持つ若者を増やし、より良いものが発明される将来を目指すこと
用意した機材とワークショップの様子
使用機材/素材
- MESH以外
- 方眼紙、付箋、カッターマット、カッター、ハサミ、セロテープ、金尺、養生テープ、ボール紙
タイムスケジュール
- イントロダクション・テーマ発表(30分)
- 今回のテーマ『掃除の時間をちょっと良くするアイデア』
- 5人組のチームに分かれる
- 観察と気づき(30分)
- チームで掃除場所を観察しに行く
- 観察して気づいたことや、掃除について知っていること、わかっていることを付箋に書き出す
- 情報の共有と整理
- チーム内で付箋に書き出した情報を共有する
- 方眼紙に付箋を張り出し、グルーピングする
- アイデア出し(30分)
- 各チームで整理した情報を元にアイデアを紙に描いて共有
- MESHの体験(30分)
- MESHについて簡単に紹介
- 自由に触ってもらい、MESHの使い方を学ぶ
- アイデアの試作(240分)
- MESHやボール紙などを使いながら、アイデアのプロトタイプを作成する
- プレゼンテーションと意見交換(60分)
- 各チームで制作したプロトタイプを使いながらアイデアをプレゼンする。
- プレゼン後、お互いに質疑応答や意見交換をする
どんな作品が生まれましたか?
「ゴミを捨てると音がなるゴミ箱」
「効果音付き黒板消し」
どんなことを工夫しましたか?
- 生徒たちが自分で解決できるような空気を作るために、基本的にはこちらから教えるようなことはせず、代わりにインターネット環境と自由に教室を移動できる体制を整えました。
- MESHの機能に引っ張られ過ぎないように、あくまでアイデアを伝えるためにプロトタイプを作ること、アイデアが伝わりやすくするためにMESHを利用することをワークショップ中に何度も言及しました。
参加した方々の感想などを教えてください
- 動作の仕組みが視覚的にわかりやすく、機会があればまた使ってみたい。
- 最初は、難しいんじゃないかと思ったけど、簡単でやり方次第で色々なものが作れるのがすごいと思った。
- 学校にMESHが欲しい。
- MESHは友達と「こうしたらいいのに」と意見を広げることができる。