実践例|小学校「模擬授業で体験!理科×プログラミング教育」
みんなのコード、東京都小学校プログラミング教育研究会、Type_Tの3者による、8社のプログラミング教材を扱った模擬授業イベント「模擬授業で体験!理科×プログラミング教育」が日本マイクロソフト品川本社にて開催されました。
MESHを活用し模擬授業をされた 千葉大学教育学部附属小学校 小池先生に、授業設計の背景についてお話を伺いました。
- 先生:千葉大学教育学部附属小学校 小池 翔太氏
- 実施日:2019年12月8日
- 場所:日本マイクロソフト 品川本社
- 実施時間: 40分
- 授業内容:私たちの身の回りにある、電気を効率的に使う道具について考えよう(小学校6年 理科「発電と電気の利用」)
今回の授業を設計した背景
5年生の総合的な学習の時間に、MESHを活用して、教室でSociety5.0(超スマート社会)を実現する探究的な学習に取り組んでいました。例えば、黒板を消す作業をより楽しい活動にするために、MESHの「動きブロック」等を使って、「黒板消しにふれると音楽が流れる」といったプログラムを行いました。しかし、 本単元(発電と電気の利用)で取り扱っていく「生活に見られる電気が制御されている」ということについては、感覚的に理解している一方で、自身で電子部品等の制御をした経験のある児童は少数です。
そこで、本単元では、生活に見られる電気の利用について興味・関心をもって追究する活動を授業内容にしました。更に、児童が身近な生活にプログラミングが活用されていることやそのよさについて学ぶことで、よりよい社会づくりに生かそうとする態度を涵養できると考えました。
この授業のねらい・目標
本単元では主に、プログラミング教育のねらいの[知識及び技能]にある、「2身近な生活でコンピュータが活用されていることや問題の解決には必要な手順があることに気づくこと」について深めることをねらいとしています。その他にも、実際にコンピュータを活用しながらプログラミングを行うことで、電気を効率よく使うための工夫を試行錯誤しながら、プログラミング的思考が育まれることをねらいとしています。
また、電気は光・音・熱などに変えることができるという考えをもつことができるようにすることや、身の回りには電気をつくり出したり蓄えたりできる様々な道具があることを知るとともに、電気の効率的な利用についてとらえられるようになることが目標です。
授業展開
使用機材/素材
MESH
- MESHアドバンスキット(ボタン/LED/動き/人感/明るさ/温度・湿度/GPIOブロック)
MESH以外
- タブレット端末(「MESHアプリ」がインストールされたiPad)
授業内容
本時の課題を知る。
電気を無駄なく使うために、街灯にはある工夫がされています。どんな工夫がされているでしょうか?「暗い時だけ明かりがつく街灯のしくみ」を、MESHを使って再現します。
お題1:自動的に点いたり消えたりする街灯を再現する
皆さん実際に暗いところで自動的に点く街灯を再現できました!
お題2:玄関の灯りを効率的に使うようにする。
今度は玄関の灯りをより効率的にする工夫を考えます。街灯と違い、外出中は明かりをつける必要がありません。段々複雑な内容になっていきますが、皆さん各自グループ内で話し合って解決しています。
お題3:扇風機を効率的に使うために工夫する。
様々なアイデアが飛び交い、解決できたグループは解決できていないグループにヒントを与えていたり、積極的に質問を投げかけてくれました。
学習のとりまとめ
代表のグループが発表する時間も設けました。
そして、小池先生による指導案も共有させていただけることになりました。
(小池先生、ありがとうございます!)
当日の授業動画も公開しております。是非授業にご活用ください!